9月に入って朝晩暑さもやわらいできて、随分と過ごしやすくなってきましたね。
心地よい気候を楽しみたいものです。
長浜市の新築現場では、順調に工事が進んでいます。
外部は外壁左官工事。今回はシラス(火山灰)を原料とした「そとん壁」を採用しています。
そとん壁は、自然素材100%・防水性・高耐久と優れた性質を持っています。
シラス(火山灰)が原料のため自然素材100%です。このシラスの性能が素晴らしいです。 下塗り材と上塗り材の2層構造になっており、下塗り材は超微細なシラス粒子で構成しているため、水蒸気の細かい粒子を通しながら、雨水の大きな粒子は通しません。そのため上塗り材への防水処理も不要となります。
厳しい自然環境にも劣化しない高耐久性。退色・劣化がおきにくいから、建物の維持管理も軽減できます。
そして、深い質感があるその表情も魅力の一つです。やはり自然素材なので木の家とも相性が良いように思います。
下塗りが終わり、これから上塗りに入ります。
内部は1階の床張りです。
今回はナラ材でもちろん無垢材です。
ナラ材は建築材料、家具材、さらにはウイスキーの樽などにも使われています。
ウイスキー樽にも使われているのは、ナラ材が持っているタンニンやポルフェノール類、その他の成分が樽酒の独特の香味をつくるのに必要不可欠なため。
もう一つは、熟成のため何十年にもわたって貯蔵しなければなりませんが、ナラ材は繊維の目が詰まっているため頑丈で漏れにくい構造となっているためだそうです。
落ち着いた色合いと、表情のある木目が個人的には好きです。
その木目のなかに 虎斑(とらふ) という模様があり、ナラ材の特徴の一つです。虎の毛並みに似た様相から虎斑(とらふ) と呼ばれています。
ひとつひとつ個性があり、違う表情を見せる自然素材を使う家づくりは本当に楽しいです。
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