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執筆者の写真Masaaki Kitagawa

古からの技術

ブログ更新! 久しぶりになりすぎました。 もう少し更新できるようにしなくては…。


さて、日々の工事進捗ではないのですが、昨年は貴重な工事に携わらせていただきました。 住宅ではなく神社でのお仕事です。

石垣を補強されるとの事で、一旦、社を移動させて、石垣工事が完了したら、また元の場所に社を戻すというもの。

社も年月の経過に伴い、木部には腐りや劣化してしまっている部分も多く見られました。


この際に木部の修繕をと、柱(特に足元部分)や、縁側格子の修繕をさせていただきました。

柱を取り換えることは、社自体を解体しないと不可能です。足元だけが腐ってしまっているので、「根継ぎ」を施しました。腐ってしまっている部分を切り取り、金輪継ぎと呼ばれる継手方法で新しい木材と繋ぎ合わせます。

古から伝わる伝統技法ですね。

今後また長い年月を刻んでいけるようにと、土台には腐食に強い栗(くり)の木、柱・格子材には欅(けやき)を使用しています。

今は、新しい部分だけがきれいですが、また年月と共に馴染んでくると思います。

実際に建っている建物に、複雑な継手を加工するのは大変な作業でしたが、貴重な経験をさせていただきました。

古からの大工技術、後世に伝えていくのも私達の重要な責務だと思っています。


次回は早めに更新します!

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